【相続だよりVol.19】相続基礎知識を学ぼう(リースバックって何?)
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税理士法人リライト
塩田 拓
2024-10-08
リースバックって何?
リースバックとは、自身の自宅を売却した後も、その売却した自宅に住み続けることができるサービスであり、老後資金の確保や住宅ローンの返済、医療費等のための資金の確保のため、利用者が年々増加しています。特に近年は、住宅ローンを払うことができなくなっている人が増えており、その解決策としてもリースバックが注目されています。
自宅を不動産会社や投資家に売却した後は、売却先と賃貸借契約を締結し、毎月の賃料を支払うことで、住み続けることが可能となります。
リースバックのメリット
何よりもまず、自宅を売却しても住み続けられることが最大のメリットです。そのため、引っ越しの必要もなく、ライフスタイルへの影響を最小限に抑えることができます。また、売却時に買戻し特約をつけることで、将来的に自宅を買い戻すことも可能です。
リースバックでの売却であれば、通常の売却と違い、不動産会社が直接買主になることが多いため、短期間で現金を受け取ることが可能となります。
リースバックの場合、不動産会社や投資家と直接取引をすることになるため、売却情報が外部に公開されることはありません。
リースバックのデメリット
リースバックを利用した売却の場合、売却価格は市場価格の7~8割となります。そのため、住宅ローンの返済を目的としていた場合は、売却価格が住宅ローンの残債額を下回る可能性があります。
リースバックでは、賃貸借契約のほとんどが「定期賃貸借契約」となるため、いつまでも住み続けられるというわけではありません。
リースバックでは、売主に対して家賃を支払う必要があり、その家賃の価格は売却価格の7~13%で設定されます。従って、周辺地域の家賃相場よりも高くなる可能性があります。
リバースモーゲージとの違い
リバースモーゲージの場合は、資金を借り入れるため、使い道が限定されてしまいますが、リースバックの場合は、売却代金を受け取る形になるため、使い道に制限がありません。投資や事業資金として資金を使うことも可能です。
対象となる物件については、リバースモーゲージの場合は、そのほとんどが一戸建てのみ対象となるケースですが、リースバックの場合は、対象となる物件に制限は無く、工場や事務所でも対応が可能となります。
参考文献
・リースバックとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説|URILABO
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