税理士法人リライトでビジネスシステムコーディネーターを務める大瀧です。

IT活用や業務効率化の提案を通じて、課題解決をサポートしています。

Windows10のサポート終了！

今すぐWindows11へのアップデートを検討しましょう

サポート終了後のWindows10を使い続けるのは、セキュリティリスクを抱えることになります。セキュリティソフトだけではOS自体の脆弱性を補えません。安全のために、期限までにWindows11へのアップデートをおすすめします。

セキュリティソフトでは防げない！OS自体の脆弱性がリスクを招く

セキュリティソフトを更新していても、サポートが終了したOSを使用し続けている限り、十分な防御にはなりません。

セキュリティソフトはウイルスやマルウェアを検出する重要な役割を果たしますが、サポートが終了したOSには新たな脆弱性に対するパッチが提供されません。

これにより、OS自体が攻撃を受けやすい状態となり、セキュリティソフトだけでは防ぎきれないリスクがあります。

つまり、OSが脆弱なままでいる限り、セキュリティソフトだけでは企業の情報を守ることはできません。

目次

1. Windows10サポート終了の影響
2. セキュリティソフトの限界
3. 実例：「WannaCry」ランサムウェアの被害
4. サポート終了後の対策
5. 今からできる準備
6. 用語解説

1.Windows10サポート終了の影響

2025年10月、Windows10のサポートが終了します。

サポート終了後は、Microsoftからセキュリティ更新が提供されなくなり、新たな脆弱性に対応できなくなります。

企業がサポート終了後もWindows10を使用し続けると、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが大幅に増加します。

2.セキュリティソフトの限界

セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェアを検出し、システムを守る重要な役割を果たします。

しかし、セキュリティソフトには限界もあります。

たとえば、サポートが終了したOSでは、新たな脆弱性に対するパッチが提供されません。

そのため、セキュリティソフトが最新であっても、OS自体が攻撃を受ける可能性が高くなります。

サポート終了後のOSは、セキュリティソフトだけでは守れない部分が多く、企業にとっては重大なリスクを伴います。

3.実例：「WannaCry」ランサムウェアの被害

2017年に発生した「WannaCry」ランサムウェア攻撃は、サポートが終了したWindows XPやWindows 7が標的となり、大規模な被害を引き起こしました。

セキュリティソフトを更新していても、これらのOSには脆弱性があり、ランサムウェアはそれを悪用して感染しました。

結果として、世界中の企業や病院が影響を受け、業務が数日間にわたって停止しました。

金銭的な損害は数百万ドルに達した企業もあり、サポート終了後のOSが抱えるリスクの大きさを証明する事例です。

4.サポート終了後の対策

サポート終了後にOSを使い続けることは、サイバー攻撃を受けるリスクを増大させます。

企業が取るべき最優先の対策は、Windows11への移行です。

これにより、セキュリティ更新を継続的に受けることができ、脆弱性を修正した状態で使用することができます。

また、移行に向けてハードウェアやソフトウェアの準備を整えることも重要です。

5.今からできる準備

サポート終了までの期間は限られています。企業や個人は、以下のいずれかを選択して対応を進めていきましょう。

• 既存のPCがWindows11に対応している場合は、OSをアップデートしてセキュリティを確保する。
• Windows11に非対応のPCを使用している場合は、新しいハードウェアへの買い替えを検討する。

どちらの場合も、ハードウェアの要件やソフトウェアの互換性を事前に確認し、スムーズに移行できるといいですね。

サポート終了後のリスクを回避するためにも、計画を先延ばしせず、早めの準備を進めていきましょう。

6.用語解説

• OS（オペレーティングシステム）：コンピュータやスマートフォンの基本ソフトウェア。Windows10はその一例です。
• セキュリティソフト：コンピュータウイルスやマルウェアを検出し、システムを保護するソフトウェア。例：ウイルスバスター、ノートン。
• ランサムウェア：データを暗号化し、復号のために身代金を要求するマルウェア。
• サポート終了：OSやソフトウェアのメーカーが、セキュリティ更新や技術サポートを終了すること。
• WannaCry：2017年に発生したランサムウェア攻撃で、サポート終了後のOS（特にWindows XPや7）が狙われ、脆弱性を悪用して感染しました。